抜歯即時埋入+ソケットリフト

右上第2大臼歯を抜歯しソケットリフトでインプラントを即時埋入した患者さんです。
抜歯即時インプラント埋入の利点は以下に挙げられます
1.外科手術の回数の減少
2.治癒期間の短縮
3.既存骨を最適な形で利用できる
利点があれば欠点もあります
1.骨形態によっては埋入と固定が困難となる
2.薄い組織では適切な結果が得にくい
3.歯肉弁の封鎖が困難となる場合が有る
4.追加手術が必要な場合が有る
5.テクニックセンシティブ
この欠点を補うのが林揚春先生が確立された術式です。
初期固定はあくまで必要としない、歯肉弁は封鎖する必要性がない、追加手術は概ね必要としない、という画期的な、かつ患者さんにとって優しい術式です。
(他のインプラントと補綴物は他院にて治療なさったものです)
保存不可能な残根    抜歯直後    埋入一週間後!
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抜歯後肉芽組織を丁寧に除去し、中核の骨を利用して固定を得ながらφ5.0mm、長さ10mmのインプラントを埋入しました。
骨とインプラント体のスペースにはテトラサイクリンと混合したβーTCPを充填し、コラーゲン膜で上部を被い、単純縫合を血餅保持のために行います。
歯肉弁をあえて封鎖しないため、腫れ、疼痛がおこりません。
インプラント自体がHA(ハイドロキシアパタイト)コーティングインプラントであり、骨伝導能を持っているため、確実な骨接合が得られます。
今回は上顎洞までの骨の距離が8mm程度だったため、オステオトームを用いてソケットリフト法で埋入しました。
術後一週めの写真で、ほぼ歯肉弁は封鎖し、残った空隙から黄色の抗生剤の混ざったβーTCPが少し顔を覗かせているのがわかります。
治癒促進、殺菌の目的でCO2レーザを照射しました。
術前              埋入直後
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術後一週目で腫れ、痛みは有りませんでした。手術当日一回だけ鎮痛剤を服用されたのみとの事でした。
今後はレントゲン写真とPTVを指標に骨接合を確認し、補綴処置に移行します。
抜歯即時埋入法は患者さんにとって、手術期間を短縮でき、なにより痛み腫れを回避できるとても素晴らしい術式です。
院長仙田のペリオ インプラントブログ

投稿日:2008年4月21日  カテゴリー:症例vol.4, インプラント

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