[2011.08.24] 
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歯周病の再生療法

新着情報

新着情報:カテゴリー「再生療法」

2011年08月24日:歯周病の再生療法

豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科・歯周病専門医の仙田歯科医院、院長仙田です。
歯周病は、歯をささえている周囲の組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質の計4つの組織)が歯周病原細菌による炎症で破壊されてしまう病気です。
重度歯周炎の臨床所見としては、歯がグラグラしてきた、歯肉が退縮し歯が長くなって来た、咬みにくい、痛む、腫れる、膿が出るなどです。重度歯周炎は周囲の歯槽骨の吸収が顕著に認められます。
失われてしまった歯周組織を再生させるには歯周組織再生療法が有効です。その代表的な治療法には、以前ご紹介したエムドゲイン法と、GTR法があります。
以前一本の歯を残す努力としてご紹介したエムドゲインの、最新の症例についてご説明いたします。
左下の第二大臼歯周囲に重度歯周炎による骨吸収が認められます。
前に植立されたインプラントの審美性に影響が出ないよう注意を要します。
術前レントゲン写真        現在のレントゲン写真
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最小限の切開・剥離        廓清後仮縫合
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クエン酸処理後エムドゲイン貼薬  縫合と仮の歯をセット 
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手術から数ヶ月は、両隣在歯としっかりと固定し、仮の歯を調整し咬合力が加わらない様にします。あとは患者様に一定期間ブラッシングの制限と、フロスなどの補助的清掃用具も使わないでいただく様ご指示いたします。一生懸命磨きたい患者様には酷ですが、再生を阻害してはいけないので致し方ない措置なのです。そのかいあって、久しぶりにレントゲンをお撮りしてみると骨様組織が再生しているのが確認出来ました。先日レントゲンを観察しながら患者様と一緒に喜んだ所です。まだ治療が終了した訳ではございませんが、手術、仮の歯での煩わしさ、ブラシイング制限など大変お疲れさまでした。
この患者様も抜歯しなければという診断を下されたとの事で当院に来院されました。
当院は一本の歯を残す努力を怠りません。是非ご相談下さい!

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センちゃん日記
豊島区大塚の歯科 インプラントなら仙田歯科医院
インプラント30分無料カウンセリング

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2009年10月19日:エムドゲインは骨が出来ます

豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科専門の仙田歯科医院、院長仙田です。
進行してしまった歯周病の治療法に再生療法があります。
再生療法の中でも比較的低浸襲に行え効果の大きい物に エムドゲイン が有ります。
何度かご紹介しておりますが、短期間に骨再生が得られた症例をご紹介します。
右下の第一大臼歯(6歳臼歯)にエムドゲインを使った再生療法をしました
術前             術後
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第一大臼歯の根分岐部に透過像がありました。術後には不透過性に変化し、骨の再生が認められます。
術前             切開剝離・廓清
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酸処理後エムドゲイン塗布    縫合
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歯周病が多数師歯にわたり重度に進行してしまうと手遅れとなってしまう事もありますが、進行具合と隣の歯の条件によっては再生療法で改善できる可能性もあります。歯周病による骨吸収が存在し指摘を受けた方で気になる場合はご相談下さい。
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院長仙田のペリオ インプラントブログ

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2009年08月04日:一本だけでも残したい

豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科専門の仙田歯科医院、院長仙田です。
歯周病が重度に進行しグラグラするが、なんとか保存してほしいというご希望で来院された患者様です。
左下の第一大臼歯、第二大臼歯の歯周病が重度に進行しかなり厳しい状態でした。
カウンセリングで、第一大臼歯へ悪影響を及ぼし、また保存不可能である第二大臼歯はあきらめていただきました。しかし、第一大臼歯はなんとか残したいというご希望で、再生療法を行う事になりました。
初診時レントゲン写真
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術前             切開剝離・廓清
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仮縫合            エムドゲイン貼付
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縫合             Op一週間後
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最小限のフラップを開けて廓清し、クエン酸エッチングを行いエムドゲインを塗布します。
徐々に歯周組織が再生され、骨も再生されます。通常の歯周外科処置を行うと歯肉は確実に退縮します(切除部位が多いことにもよりますが)が、成長因子の入ったエムドゲインは難組織の治癒も優れているので術後の歯肉の状態も良好です。
今後は患者様と力を合わせ、歯周組織の再生を期待しながらメインテナンスを行う予定です。
エムドゲインの特徴は、GTR法と異なり膜を使わず、再生を導くタンパク質を塗る方法です。歯が生えてくる時と同じ環境を作るので、出来る歯質も本来のもの(無細胞セメント質)と同じに再生されます。
GTR法も吸収性の膜が開発されたりと手術回数(=患者様の負担)を減らす方向に有るように、エムドゲインも一回の手術で完了します。大学病院などではリエントリーといって研究の為に再手術を行う事も有りますが一般歯科では行いませんので安心して下さい。再生は長いと2年程も続くと言われていますので途中で開いて再生途中の組織をトリミングなんてもってのほかですので行いません。
歯周病治療は信頼の置ける大学病院か歯周病専門医にお任せ下さい。

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2009年07月01日:一本の歯を残す努力 (2)

豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科専門の仙田歯科医院、院長仙田です。
再生療法をご希望なさり退院から紹介を受けた患者様(一本の歯を残す努力)の治療が先日一段落つきました。
術中              補綴処置後
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初診時             現在
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低浸襲にオペを行い最小限のフラップを開けたため、軟組織の治癒も良く歯肉も安定しております。エムドゲインを用いた歯周組織再生療法により、歯周組織は確実に再生されました。
根分枝部と遠心に骨欠損の透過像が有りましたが、不透過性が増し骨の再生が確認できます。エムドゲインは骨が出来ます。
重度に進行してしまった歯周病の歯は再生療法も不可能で手遅れで抜歯に至ケースもあります。なるべく早めにお近くの歯周病専門医にご相談下さい。


Good day & Peace!
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2009年06月09日:エムドゲインは骨が出来ます

豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科専門の仙田歯科医院、院長仙田です。
歯周病は進行とともに歯周組織が崩壊してゆきます。歯周組織とは歯(歯根)を支えている組織で、セメント質、歯根膜、歯槽骨、歯肉からなります。一度失われてしまった歯周組織を取り戻すのは容易ではありません。歯周組織再生療法が必要となります。GTR法エムドゲイン等が広く臨床応用されております。
3年前にエムドゲインを行った患者様です。近隣の歯科医院で抜歯しなければならないと言われた歯をなんとかしたいという事で遠方より当院を受診して下さいました。
3年経った今でも抜歯することなく、良好に経過しております。先日メインテナンスでおいでになった際にレントゲンを撮らせていただきました。
左上の2本の大臼歯に対してエムドゲインを行いました。
写真では右端と右から2番目の歯の間に骨が出来ているのが確認できます。
2006年7月          2009年6月
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術前              仮縫合
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酸処理後エムドゲイン注入    縫合
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従来の切除療法と比較して、最小限に切開剝離を行い病巣部のみの廓清を行います。術後の腫れ痛みもほとんど有りませんし、難組織が大きく落ち込む事も有りません。
以前ご紹介した症例でも骨が出来ているのが確認できます。
エムドゲインは歯周病の進行度合いと症例にもよりますが、予知生のある治療法です。歯周病でお困りの方や歯周組織再生療法にご興味の有る方は当院までご相談下さい。
インプラント無料カウンセリングも行っております。
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Good day & Peace!
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2009年03月06日:一本の歯を残す努力

豊島区大塚のインプラント・矯正・審美歯科専門の仙田歯科医院、院長仙田です。
患者様の立場としては、どうしてもこの歯を残したい、歯周病などで溶けてしまった骨を元に戻したいと願うのは当然であります。歯周病専門医ですと重度歯周炎の治療など他院から紹介を受ける事もあります。吸収した歯槽骨再生の依頼を受けました。
先ずは歯周組織再生の前に感染根管治療を行いました。術前はもっとパンパンに腫れておりました。
根管治療直後          手術前
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根管治療前           根管治療後
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根管治療によって腫れなどの炎症は消退しました。骨の不透過像も僅かに改善傾向にありました。しかしこれでめでたしめでたしではありません。歯周組織を再生しなければなりません。まだ歯周ポケットは5mm程残存しております。
案の定フラップを開けると歯槽骨は分岐部から遠心根根尖にかけて吸収しておりました。セメント質もおそらく壊死している事が予想されました。そこで歯周組織誘導材料のエムドゲインの登場です。エムドゲインはリゲ○ンの様に飲み物ではありませんし、ドモ○ルンリンクルのような化粧品でもありません。失われた歯周組織の再生材料です。骨欠損と歯根面に塗布する事でセメント質、歯根膜、歯槽骨を再生してくれる唯一の材料です。
エムドゲインゲル(エナメルマトリクスデリバティブ)
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骨欠損内を徹底的に廓清し、壊死セメント質を除去しエムドゲインを塗布します。
骨欠損の廓清          仮縫い
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エッチング後エムドゲイン塗布  縫合と仮の歯装着
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今後歯周組織の再生を臨床所見とレントゲンから経過を観察して行く予定です。
予後不良歯は抜歯してインプラントという潮流が出来上がりつつある様ですが、患者様が臨む事は残せる歯であれば残したいという事に尽きます。
確かにホープレスやプアの予後不良歯を無理矢理残すのはトータルではマイナスとなる事もあります。しかしなんとかなる可能性があり患者様が強く望むのであれば、その一本の歯を残す努力は惜しみません。

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2008年05月14日:侵襲性歯周炎(2)

限局型侵襲性歯周炎と思われる治療例のレントゲン写真をご説明します。
骨吸収の著しい右下第1大臼歯
術前            術後
xrayKr.wpreo2007002r xrayKr.wpos2007003r

骨吸収の著しい左下第1大臼歯
術前            術後
xrayKr.wpreo2007001lxrayKr.wpos2007003l

左右ともに術前は歯肉縁上縁下歯石が沈着し、歯槽骨の垂直および水平的吸収が著名でした。
抗生剤による化学療法と、エムドゲインを用いた再生療法による歯周外科処置の効果で、歯槽骨の再生が起こっています。
右側では近心の垂直的骨欠損が、左側では近心および根分岐部で著名に骨再生が認められます。
再生療法を行う事によって確実に骨および歯周組織の再生が獲得できました。
歯周病治療は、歯周病専門医にお任せください。
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2008年04月07日:GBRとソケットリフト

1月にブレードタイプインプラントを除去した患者さんです。
撤去したバイオセラム バイオメンド(吸収性GTRメンブレン)
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撤去後骨補填材を入れソケットプリザベーションを行いましたが頬側の薄い骨は吸収されるため、インプラントを撤去した大きな空洞が完全に骨で充たされる訳ではありません。
そこで今回はGBR法(骨再生療法)を併用してインプラント手術を行いました。
術前X線写真         埋入後X線写真
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○向かって左の犬歯相当部位に10mmのインプラントを通法に従い埋入しました。
○真ん中の第1小臼歯相当部位にGBRを併用して8mmの物を埋入しました。
β-TCPと吸収性膜のバイオメンドを用いて行いました。
○向かって右の第2小臼歯相当部位にソケットリフトを用いて8mmの物を埋入しました。
骨の高さが3mm程度だったので、シュナイダー膜を傷つけないようにβ-TCPを併用してオステオトームで5mm程挙上しました。
術前             埋入後
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中央のインプラント周囲に2壁性の骨欠損があります。
β-TCPの充填         バイオメンドの設置
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大きな骨欠損だったのでβ-TCPの量も多く必要でした。(Thank you for Dr. J)
縫合後CO2レーザー照射後     CO2レーザー
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CO2(炭酸ガスレーザー)レーザーは埋入時周囲の殺菌消毒、還流作用促進等による消炎促進、毛細血管新生促進、歯周組織再生促進、上皮の伸展を遅延し結合組織性付着促進、骨再生促進の等 、、、とにかく治りを良くしてくれるそうです!
約1時間半に及ぶ手術、Iさん本当にお疲れさまでした。
数ヶ月の間は仮の歯でお食事して頂き、その後は最終的な被せものをお入れできる予定ですので、もうしばらくお待ちください!


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2007年12月27日:エムドゲイン 再生療法 ♯2

左上大臼歯部位にエムドゲインを用いた再生療法を行った患者さんです。
術前              剥離・掻爬および廓清
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仮縫合後エムドゲイン塗布   縫合後
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特に第1大臼歯近、遠心分岐部と第2大臼歯近心分岐部に骨欠損が認められました。
ブラッシング時の違和感、口臭、咬合時の一羽間、硬い物が噛みにくいなどの症状がありました。
レントゲン写真で、著名に第1大臼歯近遠心、第2大臼歯近心骨欠損部位に骨の新生が認められ、垂直
性の骨欠損が無くなり骨が平坦かしているのがわかります。
術前               術後
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患者さんの症状も改善され、安心して咀嚼する事が可能となったそうです。
エムドゲインを用いて再生療法を行う事によって、強固な付着機能を備えた歯周組織の再生が可能となります。

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2007年11月19日:GTR法 #4

歯周病が進行した方で、数ヶ月毎に歯肉が腫れて痛むという方はいらっしゃいませんか?
タイヤが突然パンクする事をバーストと言いますが、歯周病においても時々急激に炎症を起こし腫れてくる事をバーストと言います。
左下大臼歯部に数ヶ月に一回急性の炎症が起こるいわゆるバーストを繰り返していました。
骨欠損が大きく、歯周ポケットも深かったため再生療法を行い歯周組織の再生を計りました。
術前            切開・剥離
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廓清            メンブレンのトリミング
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メンブレン設置       縫合
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術後4週経過        メンブレン除去
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術後4週経過時点でメンブレンが露出してきたため、2次手術を行い除去しました。
メンブレンを設置していた部位は新生組織で充たされています。
てかてか光っているぶよぶよした物が新生組織で骨へと成熟していきます。
メンブレンのトリミング法はDr. Kevin G. Murphyの考案した方法を用いました。
メンブレンが浮き上がらず、歯根および骨欠損部位にフィットします。
歯周組織の再生が期待でき、今後メインテナンスによってバーストが防げる事でしょう。

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2007年11月12日:GTR法 #3

右下大臼歯部に再生療法のGTR法を行いました。
特に第2大臼歯の近心から舌側にかけて3壁性の骨欠損がありました。
術前           剥離掻爬、廓清
001002


メンブレンのトリミング試適  メンブレン設置
003004


垂直懸垂マットレス縫合     4週経過後
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4週目メンブレン除去時   除去後のメンブレン
007008


4週経過時に隣接面から僅かにメンブレンの露出が認められたため2次手術を行いました。
骨欠損部は新生組織で満たされており、良好な歯周組織の再生が期待できます。
メンブレンに感染した痕跡は認められません。
大学院時代にメンブレンの感染と歯周組織の再生量に関する研究の際、SEM(走査型電子顕微鏡)でGTR膜の観察をしていました。
GTR膜は、表面にプラークが付着しても、細菌を内側に通す事無く内面に歯周組織の再生をもたらしていたことが観察できたのを覚えています。
しかしGTR膜は長期間露出しているとカラー部からプラークが侵入する恐れが有るので、しっかり縫合し歯肉弁で被覆しておく事が肝心です。
歯周組織再生誘導法を行う事によって、失われた歯周組織の再生が可能です。

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2007年11月06日:GTR法 #2

先日東京モーターショウで日産GTRがベールを脱ぎましたね。
ゴーン社長が実車に乗って現れた際にはフラッシュの嵐だったとか、、、。
歯周病治療の再生療法においてもGTR法はよく用いられます。
ベールを脱ぐならぬメンブレンの除去時にも期待と緊張の一瞬が待っています。
骨欠損部位に新生組織は出来ているのか否か。
←で示した第1大臼歯頰側と第2大臼歯との隣接面に骨欠損が認められました。
GTR法を行い術後5週目に膜を除去したところ、新生組織が再生されておりました。
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切開             剥離掻爬、廓清
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メンブレン設置        縫合
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メンブレン上の歯肉は垂直懸垂マットレス縫合により強固に縫合しました。
せっかく出来た新生組織をサクションで吸ってしまったり傷つけたら大変です。
慎重に歯肉弁で被覆し、成熟を待ちます。
成熟すると、骨欠損部を満たす骨となり、歯周組織の再生が期待できます。
GTR法(歯周組織再生誘導法)はエムドゲイン法と並んで進行した歯周病治療において効果を発揮します。

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2007年10月17日:エムドゲイン 再生療法 (2)

術前術後のレントゲン写真です。
術前                術後
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垂直性の骨欠損に対して明らかに歯槽骨の新生が認められます。
エムドゲインゲルを用いた再生療法を行うと、
強固な付着機能を備えた歯周組織の再生が期待できます。
以下にイラストで示します。
( Emdogain Gelのリーフレットより抜粋しました)
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この方法を用いると、従来の歯周外科処置では得られなかった理想的な
真の歯周組織の再生が得られます。
しかも低侵襲に行える手術なので、術後の疼痛、腫れも最小限です。
重度の歯周病の進行を指摘されお困りの方、安心してご相談ください。
エムドゲインゲルは エナメルマトリクスデリヴァティブ(EMD)
を主成分としてた歯周組織再生誘導材料です。
スウェーデンのビオラ社で開発され、2005年時点で世界39カ国
で使用されています。

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2007年10月16日:エムドゲイン 再生療法 (1)

失ってしまった歯周組織を回復する方法には再生療法があります。
以前GTR法をご紹介しましたが、もう一つのエムドゲイン法のお話です。
こういったお薬を失った歯周組織中の歯根面に塗布します。
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Mさんの右下第一大臼歯です。
もともと銀歯が入っていて、歯槽骨の吸収が根の近心、遠心に著名にあり、
ぐらぐらして噛めない、力が入らないという状態でした。
銀の歯を外し仮の歯にし、噛み合わせを適切にあたえました。
その後通法に従い剥離、掻爬、廓清し、エムドゲインゲルを塗布しました。
塗布する前にすぐに歯肉弁が閉じられるよう
仮縫いしておくと確実で速やかに処置が行えます。
術前            剥離
DSCF0030.JPGDSCF0032.JPG


エムドゲイン塗布      縫合
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補綴後
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術後3ヶ月経過観察し、審美的なセラミクスクラウンによる補綴処置を行いました。
最初の主訴であった、グラグラし噛めない、力が入らない
といった症状は改善され、審美的機能的にもMさんに満足していただけました。

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2007年09月11日:GTR法

歯周病が進行すると、歯肉の付着が壊され(通常歯肉が腫れた後にやせていきます)、歯を支える歯槽骨が吸収されます。骨の吸収が重度に起こると、歯が揺れたり噛みにくかったりし最後には抜歯となってしまいます。抜歯→インプラントorブリッジor入れ歯となる前に、失ってしまった骨や歯の周りの組織を再生するためには、歯周組織再生療法が有効です。GTR法やエムドゲインという方法があります。今日はGTR法のお話です。
 患者さんHさんは左上の奥歯が噛みにくく違和感を訴えていました。奥歯4本くらいにわたり骨の吸収が進行していました。4本の奥歯に対して通常の歯周外科処置を行いました。歯肉の中にまで入り込んでしまった歯石(歯肉縁下歯石)を徹底的に除去し、骨の形態を術後ブラッシングや管理しやすいように整えました。一番奥歯は揺れが著名で骨の吸収も進行していたのでGTR法を用いて再生療法を行いました。手術時に骨の吸収してしまった所に特殊なテフロン膜を設置しておくと、その中でじっくり骨が再生してくれる治療法です。欠点は時間がかかります。4〜6週間は膜を歯肉内に入れておかなければなりません。骨欠損部と膜をトリミングして設置した所です(一番奥歯のさらに後ろ側なので写真がわかりにくくごめんなさい)。
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4週後に二次手術を行い膜を除去しました。膜および手術部位に感染は認められませんでした。骨欠損内は新生骨様組織で満たされていました。
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Hさんには4週にわたる二度の手術を受けていただきました。その間ブラッシングと、洗口剤を併用して丁寧にケアしていただきました。とても良くケアしていただいたので、良好な結果が得られると思います。今後も定期的に予防処置を受けていただき骨を安定させていきましょう。Hさん大変おつかれさまでした。(再生療法は喫煙者の方は適応外です。)
 今後はエムドゲインの症例もご紹介する予定です。


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