顎位を動かす ポールスプリント

歯列不正によって顎位(および下顎頭の位置)がシフトする事が有ります。
不正な歯や歯並びによって咬み込む時の歯が誘導され、顎の位置が本来の位置からずれていってしまうのです。
この患者さんは切歯がかなり舌側傾斜(ベロがわに倒れ込んでいる)しており、その脇の側切歯が頰側傾斜(ほっぺた側に出ている)しています。こういった上の前歯が内側を向いて咬み合わせが深くなったものを2級2類 不正咬合といいます。過蓋咬合とも言われます。
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下の歯列が後方に押しやられて、いかにも苦しそうな、顎関節が悲鳴を上げている感じです。
上顎には3Dリンガルアーチを入れ、舌側から押して切歯の傾斜を改善してゆきます。
その前に行った事は、ポールスプリントと呼ばれるマウスピースを下顎に入れる事でした。
上の前歯によって下顎が後方に誘導され、噛み合わせが深くなってしまっているので、マウスピースによって噛み合わせを挙上し、下顎が自由に動かせるようになり、シフトが無くなります。筋肉のリラックスした、顎関節の中で下顎頭が自然な位置へと近づいて行きます。
ポールスプリントを装着した所です
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一ヶ月半経過時点です
そーっと噛んで来てもらうと、下の顎が前方に移動して来ているのがわかります。
さらに噛み込むと最初の後方の位置へと移動していってしまいます。
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もうしばらく、スプリントによって適切な噛み合わせの位置、下顎頭の位置、リラックスした筋肉の位置を探り、その後、前歯の傾斜を改善し、最終的にはマルチブラケットによる、審美的機能的な噛み合わせを確立して行く計画です。
Y君はスプリントをがんばって入れてくれています。煩わしくともしっかり入れてくれているので、顎位の変化が短期間で著名に現れました。

投稿日:2007年11月22日  カテゴリー:歯列矯正治療

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