ソケットリフト ♯2

右上第1第臼歯部位にインプラントを埋入する際にソケットリフトを行いました。
患者さんの右上臼歯は第1大臼歯欠損でセラミクスブリッジが入っていました。
下顎は第2大臼歯欠損で、第2小臼歯、第1大臼歯にセラミクスのクラウンが入っていました。
患者さんは奥歯の咬合力が強い為に上下ともにセラミクスが割れてしまっており、
再治療を行うにあたり、同じ方法ではまたいずれ同じ結果が待っています。
しかし、審美性を考慮し、出来れば白いセラミクスが希望でした。
そこで下顎第2大臼歯部にインプラントを埋入し咬合負担領域を増やし、
上顎は、被せ物の高さがとれない事も有り、ブリッジではたわみが生じてセラミクスが
また割れてしまうため、第1大臼歯部にインプラントを埋入にそれぞれ単独でセラミクスを
被せる事にしました。
tt%E8%A1%93%E5%89%8D%E8%A1%93%E5%BE%8C1
第1大臼歯相当部位の骨の厚みは約6.5mmしか有りません。インプラントを埋入
しようとすると上顎洞につきでてしまいます。そこでソケットリフトを併用して
人工骨を用いて約3mm上顎洞底を挙上し、10mmのインプラントを埋入しました。
10mmのインプラント体   以前ご紹介した「オステオトーム」
%E8%A1%93%E5%BE%8C20000999999_%E3%81%A6%E3%81%99%E3%81%A8%20%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%97%E3%82%99%E3%82%83_Camera_20070929135642.jpg
仮の歯を調整したり麻酔や止血を含めると約一時間かかりましたが、インプラント
手術自体は正味30〜40分くらいで患者さんの負担も少なく済みました。
術後に、術中の感想をお聞きしました。
コンコン!とたたく時は痛かったですか? 「痛みは無かったです。」
響きましたか?「はい、響きました。でも痛くは無かったですよ。」とのことでした。
マレット(小さな金槌状の物)でたたくため、どうしても振動が伝わってしまうのですが、可及的に不快症状が出ないように努めました。
土曜日が消毒の日だったため、術後の状態をお聞きしたところ、鎮痛剤を服用せずに済んだそうです。サイナスリフトと異なり低侵襲に行える事がやはりこの術式の利点であると再認識出来ました。
欠損に対して従来、第1選択はブリッジが当たり前でした。
しかし、欠損前後の歯を切削する、ブリッジが壊れる、ブリッジを支えている歯根や歯槽骨がダメージを受ける、歯間ブラシなどを用いた清掃が煩雑である。等々デメリットも多く発生します。
インプラントがファーストテョイスとなる日が来ているのかも知れませんね。

投稿日:2007年10月22日  カテゴリー:インプラント, 症例vol.1

ページトップへ