GTR法

歯周病が進行すると、歯肉の付着が壊され(通常歯肉が腫れた後にやせていきます)、歯を支える歯槽骨が吸収されます。骨の吸収が重度に起こると、歯が揺れたり噛みにくかったりし最後には抜歯となってしまいます。抜歯→インプラントorブリッジor入れ歯となる前に、失ってしまった骨や歯の周りの組織を再生するためには、歯周組織再生療法が有効です。GTR法やエムドゲインという方法があります。今日はGTR法のお話です。
 患者さんHさんは左上の奥歯が噛みにくく違和感を訴えていました。奥歯4本くらいにわたり骨の吸収が進行していました。4本の奥歯に対して通常の歯周外科処置を行いました。歯肉の中にまで入り込んでしまった歯石(歯肉縁下歯石)を徹底的に除去し、骨の形態を術後ブラッシングや管理しやすいように整えました。一番奥歯は揺れが著名で骨の吸収も進行していたのでGTR法を用いて再生療法を行いました。手術時に骨の吸収してしまった所に特殊なテフロン膜を設置しておくと、その中でじっくり骨が再生してくれる治療法です。欠点は時間がかかります。4〜6週間は膜を歯肉内に入れておかなければなりません。骨欠損部と膜をトリミングして設置した所です(一番奥歯のさらに後ろ側なので写真がわかりにくくごめんなさい)。
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4週後に二次手術を行い膜を除去しました。膜および手術部位に感染は認められませんでした。骨欠損内は新生骨様組織で満たされていました。
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Hさんには4週にわたる二度の手術を受けていただきました。その間ブラッシングと、洗口剤を併用して丁寧にケアしていただきました。とても良くケアしていただいたので、良好な結果が得られると思います。今後も定期的に予防処置を受けていただき骨を安定させていきましょう。Hさん大変おつかれさまでした。(再生療法は喫煙者の方は適応外です。)
 今後はエムドゲインの症例もご紹介する予定です。

投稿日:2007年9月11日  カテゴリー:歯周病治療, 再生療法

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